2007年 01月 13日 ( 1 )

深い出逢い

今日、そんな忘れられない人にお逢いしました。

涙の数だけ優しさがあって・・
哀しみの数だけ深い出逢いがあって・・
そういうものなのかもしれません。

K婦長さん。
三人の子を産んだ病院の産婦人科病棟の
当時の婦長さんでした。

お顔の原型が笑顔?!って想うほど
いつもお顔いっぱいに笑ってらっしゃる婦長さん。

いえいえ・・そうでもなかった^^
いっぱい泣き顔にも逢いました。
感激されると涙がこぼれる
涙もろい婦長さんでもありました。



がっちゃんを産んだ時のこと。
前に書いたことがあります・・
がっちゃんは一分をあらそうそんな病気で生まれて
生まれて一時間後には、大きな手術を受けました。
そして、そのままICUに入院になりました。

産後すぐの私には、そのままは伝えられませんでした。
みんなが産後すぐの私を護って下さったのだと思います。

主人も「おなかにちょっと具合が悪いところがあって
ちょこちょこっと治してもらったよ。
もう治って大丈夫だから心配はいらん^^」と言いました。
(主人は苦しかったと思います。
おばあちゃん達も泣き崩れたり、
気を失ったりしたそうですが
私の前では本当に感じさせないでいてくれて
あとから感謝しました・・)

私はそのまま受け取って、大きな心配はその時はいだいていませんでした。
・・が、ICUに初めて行って、現実を目の当たりにして、大きなショックを受けました。

だけど不思議です。
すごくショックをいだいた時って
本当にあやうい精神状態になるんですね・・
みんなが私を心配して下さっているって伝わるから
笑ったりもできるんですね・・
元気ばったりもできるんですね・・

でも、ある時ポキンと折れちゃって
おっぱいもとまり
ご飯ものどを通らなくなり
・・本当にポキンと折れちゃったのです。

その時、K婦長さん・・
半日近く、ずっと私の部屋で二人きりになって下さり
ベッドサイドに寄り添っていて下さいました。


赤ちゃんはね・・
お父さんやお母さんやお兄ちゃんを選んで生まれてくるんだよ。
このおうちに生まれようって、自分で決めて生まれてくるんだよ。
これはね、がっちゃんが自分で決めた試練なんだよ。
だれのせいでもないの。
がっちゃんは生まれながらにして試練を決めて生まれたんだね・・強い生命力、強い運命の子だね。

医療にたずさわる者がこんなことを言うのは変かもしれないけど
今までたくさんの生死のそばにいて
私はほんとにそう想う。



自分のせいなんじゃないか・・って自分を責める気持ちもわかるよ^^
けれど、自分を責めていることと
生まれて、今がんばっている赤ちゃんに、なにができるだろう?って考えることと
どっちが大事なことだろう?
私は、赤ちゃんのためになにができる?どうしたらいい?って
そう考えることの方が大事なんじゃないかな?って想うよ。



・・・K婦長さんが優しく優しく
そばにいて下さったこと・・・
お話して下さったこと・・・
心に刻まれています。



また、こんなこともありました。

私は帝王切開だったから、産後二週間ぐらいの入院でした。
その間、子どもは病棟には入れないのです。
小さな子は感染症にかかっていることが多くあるから
感染予防のために入れないことになっています。

小さなお兄ちゃんはどんなに淋しかったことでしょう。
いつも病棟近くの廊下に待っていてくれて
私がそこに出てゆくと
姿を見つけて、全速力で駆けてきました。
私は両手を広げて、駆けてくる子を抱きとめて
ぎゅう・・って抱っこしました。

ふと私たちのうしろで、
K婦長さんが泣いておられるのに気づきました。

そしてこちらにいらして
「あなた・・がんばってる・・本当にがんばってるのね・・・。
お兄ちゃんをこんなに抱きしめてあげてくれて、ありがとう・・・」
ってぽろぽろ泣いておられました。

その後すぐのこと。
私のベッドまで来てくださり
「これ・・読んでみて^^」と
絵本を貸して下さいました。
それは外国のHUGっていう絵本でした。
病室で何度も何度も読みました。
だきしめる・・そのことのあったかさ伝わる絵本でした。


忘れられない瞬間瞬間
忘れられない想い
忘れられないぬくもり
・・なんだかいっぱいあるお方で・・
今日、ふっと逢いに行って・・そして
今日もまた深く逢えました。
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by nonohanatomochan | 2007-01-13 01:29