クロキ

車を走らせていて
出逢うととても嬉しくなって
歓声を上げてしまいます。
それは「クロキ」。

楽都が言いました。
「母さん!あのね・・
クロキを一日に三台見つけると
願い事が叶うんだよ!」と。

「クロキ」ってなにかなぁ?と思ったら
それはプレートが黒で、数字が黄色の
車のナンバープレートのことでした。

ある日のこと。
朝から続けて、私、「クロキ」を三台見ました。
やった!きっといいことがあるわ!とわくわくしてきました。
そうして入った本屋さんで
それまでに数店、尋ねて歩いても見つからなかった本が
なんとそこに山積みにされていて
「ちょうどよかったですね!今日入荷してきたばかりですよ!
探されたんじゃないですか?この本。
おそらく松江市内で置いてあるのはここだけですよ!」と
お店の方がおっしゃいました。
なんて幸運なのかしら!クロキのおかげかなっ!と
内心ほくほくの幸せでいっぱいでした。

またある日のこと。
おばあちゃんと出掛けていた楽都が
「母さん!母さん!」と興奮して飛び込んできました。
「あのね!これ見て!」とたくさんのカードを見せてくれました。
「今日ね・・カードのガチャポンをしたよ。
そしたらね、ガチャポンの中から『あたり』っていうのが出てきてね
80枚もいいカードをもらえたよ!」と
嬉しそうに話しました。
そして今度は声をひそめて言うのです。
「あのね・・どうして『あたり』が出たかわかる?
オレね、『クロキ』を三台見たに!
だから、『あたり』が出たんだと思うよ!」と
小さな声でそっと教えてくれて
ニカッと笑いました。
それがあんまりかわいくて可笑しくて
私はおなかを抱えて笑いました。

「クロキ」。
今日もまたわくわく出逢うのを楽しみにしています。
[PR]
by nonohanatomochan | 2008-06-10 12:49 | エッセイのような言葉
<< ハーブから根が出ていました 「ほんとう」 >>